やっはろー!!KAUZです(*゚▽゚*)
この記事ではコラム的ではありますが、今週末から開催される中山競馬場の芝コースについて書いていきたいと思います。
中山競馬場の今回の改装工事、スタンド改修工事をメインに押してページ等が作られていましたが、実は地味に芝コースの路盤改造工事を行っているんですよね。以下、引用です。
中山競馬場芝馬場路盤改造工事について
中山競馬場スタンド等整備工事(第1期)に併せ、芝馬場に関して全体の“排水性”等を向上させる馬場路盤改造工事を実施いたします。
◎概 要
今回の工事は、平成26年第3回中山競馬終了後から平成26年第4回中山競馬の前の約7~8ヶ月を掛け、表層の芝張替のみでなく、走路を主体に路盤に砕石層を設けるという内容です。
また、新しい馬場管理技術の活用とも併せ芝馬場全体の排水性、クッション性等、馬場全体が一層均一になることを目指し、年間を通じて興趣溢れるレース提供ができる基礎として参りたいと考えています。
特に例年、傷みが比較的大きくなる第3回中山競馬の皐月賞の時期においてもより良質な芝馬場が維持できることを目指し、迫力のあるレース提供につなげたいと考えております。
中山競馬場スタンド等整備工事の概要について-JRA(※リンク切れ)
分かりにくいと思いますので、上記のリンクに画像付きで説明されていますので詳しくみていただきたいです。
ということで路盤改造工事ということで、芝の部分だけでなく、コースの一番下の部分までコースを掘っている訳ですよ。
そこで若干考察を考えてみましたので、是非とも最後までお付き合いください。
福島競馬場を例に考えてみる
まず、芝の張り替えだけでも大きく傾向が変わったりします。福島競馬場は東日本大震災の後に、芝コースの一部の芝の張り替え作業を行いました。
一部ってどこやねんって思って調べると、競走馬が通過し、放射能が飛散する可能性をなくすためにコース内側10mの芝の張り替えを行いましたとありました。
福島競馬場芝2000m
以下のデータは、福島競馬場芝コース2000mの震災前と震災後。すぐ下のデータは、震災前5年のデータ。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 22- 19- 18-206/265 | 8.3% | 15.5% | 22.3% |
2枠 | 24- 20- 20-215/279 | 8.6% | 15.8% | 22.9% |
3枠 | 15- 19- 10-250/294 | 5.1% | 11.6% | 15.0% |
4枠 | 19- 23- 19-245/306 | 6.2% | 13.7% | 19.9% |
5枠 | 18- 19- 27-250/314 | 5.7% | 11.8% | 20.4% |
6枠 | 20- 25- 27-248/320 | 6.3% | 14.1% | 22.5% |
7枠 | 20- 24- 21-261/326 | 6.1% | 13.5% | 19.9% |
8枠 | 30- 17- 26-259/332 | 9.0% | 14.2% | 22.0% |
下は震災後から直近までのデータ。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 9- 13- 16-107/145 | 6.2% | 15.2% | 26.2% |
2枠 | 7- 11- 13-126/157 | 4.5% | 11.5% | 19.7% |
3枠 | 19- 9- 7-128/163 | 11.7% | 17.2% | 21.5% |
4枠 | 12- 10- 10-133/165 | 7.3% | 13.3% | 19.4% |
5枠 | 13- 13- 10-140/176 | 7.4% | 14.8% | 20.5% |
6枠 | 15- 15- 8-140/178 | 8.4% | 16.9% | 21.3% |
7枠 | 11- 9- 20-146/186 | 5.9% | 10.8% | 21.5% |
8枠 | 8- 14- 11-154/187 | 4.3% | 11.8% | 17.6% |
福島競馬場芝1200m
次は震災前3年と震災後から直近までの福島1200mの枠の傾向。上のデータは震災前の枠のデータ。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 17- 20- 26-343/406 | 4.2% | 9.1% | 15.5% |
2枠 | 22- 23- 25-346/416 | 5.3% | 10.8% | 16.8% |
3枠 | 24- 33- 25-340/422 | 5.7% | 13.5% | 19.4% |
4枠 | 31- 23- 33-342/429 | 7.2% | 12.6% | 20.3% |
5枠 | 28- 32- 30-347/437 | 6.4% | 13.7% | 20.6% |
6枠 | 28- 28- 31-351/438 | 6.4% | 12.8% | 19.9% |
7枠 | 38- 26- 21-355/440 | 8.6% | 14.5% | 19.3% |
8枠 | 34- 35- 31-341/441 | 7.7% | 15.6% | 22.7% |
以下は震災後から直近までのデータ。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 25- 25- 28-295/373 | 6.7% | 13.4% | 20.9% |
2枠 | 26- 23- 28-306/383 | 6.8% | 12.8% | 20.1% |
3枠 | 25- 37- 23-302/387 | 6.5% | 16.0% | 22.0% |
4枠 | 26- 22- 22-326/396 | 6.6% | 12.1% | 17.7% |
5枠 | 25- 27- 27-320/399 | 6.3% | 13.0% | 19.8% |
6枠 | 25- 23- 25-332/405 | 6.2% | 11.9% | 18.0% |
7枠 | 19- 27- 33-328/407 | 4.7% | 11.3% | 19.4% |
8枠 | 35- 22- 20-334/411 | 8.5% | 13.9% | 18.7% |
なんで2000mは過去5年を調べて、なんで1200mは3年なんだよって思われるかもしれませんが、特にデータを誤魔化そうとかではなく、単純にミスりました。笑
福島競馬場のコースから見えてくるもの
まず初めに断りを入れておくと、芝の張り替えは年1くらいは行っている作業なのですが、震災後の福島競馬場の芝の張り替えはいつもより範囲が広いので参考になるかなと思い出したデータです。
芝の2000mでは、外枠が走らなくなっているとみてもいいでしょう。8枠は率で言えば、勝率は半分程度までに落ち込んでいます。
逆に芝の1200mで言えば、8枠有利の流れではありますが、震災前より震災後の方が全体的に枠の差が無くなったとみていいのではないでしょうか。
勿論、試行回数が違いますから誤差の範囲だよそれはと言われたらそこまでなんですけどね…。
ということで、やはり芝の入れ替えを行うと差ができると見て良さそうです。
今回の路盤改造工事で変わりそうなもの
ということで、芝コースの路盤改造工事を行った中山競馬場ではありますが、変わる傾向があるとすればこんなところかなという部分を書きだしていきたいと思います。
枠
路盤工事を行った影響で、水捌けがよくなると書いてあります。その為、不良馬場や重馬場でも有利不利の影響が変化してくる可能性は十分に考えられます。また、路盤に砕石層を作っている為、かなり水捌けはよくなると思いますが、表面上の固さ・硬さも変化してくると思いますので、注意深く見ていきたいと思います。
血統
勿論、水捌けが良くなるということは重・不良馬場での血統データが今までとは違う可能性が十分にあります。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 4- 2- 1- 9/16 | 25.0% | 37.5% | 43.8% |
ディープインパクト | 3- 2- 0- 9/14 | 21.4% | 35.7% | 35.7% |
マンハッタンカフェ | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
クロフネ | 2- 1- 1-10/14 | 14.3% | 21.4% | 28.6% |
ネオユニヴァース | 2- 1- 0-18/21 | 9.5% | 14.3% | 14.3% |
ステイゴールド | 2- 0- 2-10/14 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
ロージズインメイ | 2- 0- 2- 7/11 | 18.2% | 18.2% | 36.4% |
アグネスタキオン | 1- 3- 2- 9/15 | 6.7% | 26.7% | 40.0% |
ブライアンズタイム | 1- 2- 3- 6/12 | 8.3% | 25.0% | 50.0% |
シンボリクリスエス | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
中山競馬場過去5年の芝1600mの重馬場・不良馬場での種牡馬勝ち鞍数別TOP10のデータ。
こういったデータが微妙に変化してくることは十分に考えられます。その辺りも注意深く見守りたい傾向だろうと思います。
脚質
長距離になればさほど変化はないのかもしれませんが、重・不良馬場における有利な脚質、不利な脚質というのは出てくるのではないかと感じています。自分としてはここは一番大事に見ていきたい部分だろうと思っています。
まとめ
とりあえずは、今週末に開催される中山競馬場は枠や血統などを注意深く見守りたいと思いますね。その点で言えば、大勝負は避けるべきレースが続くと思います。一応、有馬記念の枠の傾向なんかも恐らく4日前くらいには出していきますが、これまで通りの傾向が続くのかどうなのかというのは大分見えてくると思いますので、その辺りを加味して考えていくと良さそうだなと思います。
福島競馬場を例に出しましたが、福島競馬場と中山競馬場とでは一部と全部とまた違っていますからね。一緒に考えるにはどうかなとも思ったのですが、一応引き合いに出して考察を組み立てました。
一番いいのは傾向が変わらないこと。コース形態が変わった訳じゃないので大した差じゃないともいえるかもしれませんが、これまでとは違った中山競馬場となるのか、変わらない中山競馬場なのかは意識してみていきたいと思います。
何かあればまたこのようなことを書いていきたいと思います。また、普段はTwitterで呟いたことをそのまま載せる設定となっている中央と南関東は任せろ。日本の景気は任せろ。のFacebookページですが、たまにこんなことを書いたりもしています。興味ある方は覗いてみてください。
ちょっと使い方を変えようかな。Twitterで呟いたことがそのまま表示されるシステムはどうかなと思うしね。んー、どういう使い方が妥当なんだろうか…。色々と考えてみたいと思います。