スプリングステークス2022の過去10年のデータと傾向分析

2022年3月20日に中山競馬場で開催されるスプリングステークスの過去10年のデータから傾向を分析しています。

スプリングステークスは、クラシック戦線を占う上で大事な1戦。皐月賞トライアルではあるものの、ここの勝ち馬や好走馬が日本ダービーで好走をみせたりもしますので、クラシックでの注目度が高いレースです。

データをしっかりと確認して、馬券へと繋げていきたいと思うところ。

対象期間:2012年~2021年

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栗東・美浦の所属別成績をチェック

【騎手】栗東所属の方が率の上では好成績

騎手分類着別度数勝率連対率複勝率
美浦 3- 5- 7-693.6%9.5%17.9%
栗東 4- 5- 3-299.8%22.0%29.3%
地方 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%
外国 3- 0- 0- 442.9%42.9%42.9%

所属別の成績ですので、M.デムーロ騎手・C.ルメール騎手は栗東所属扱いです。

騎手の成績をみると、シェアの上ではほぼ五分という印象ですが、それは分母の違いもありそう。好走率では栗東所属のほうが連対率22.0%ですので気を付けたい。

【調教師】東西の差はない

調教師分類着別度数勝率連対率複勝率
美浦 7- 4- 9- 608.8%13.8%25.0%
栗東 3- 6- 1- 406.0%18.0%20.0%
地方 0- 0- 0- 30.0%0.0%0.0%

シェアの上では美浦所属馬の方が11連対と高いものの、連対率ベースだと栗東所属馬の方が活躍しているとも言える。複勝圏内率では美浦所属が逆転も、差はあまりないものと考えた方がよさそう。

【馬体重】前走から体重が増えたメンバーが好成績

馬体重着別度数勝率連対率複勝率
420~439kg 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%
440~459kg 1- 0- 2- 16/ 195.3%5.3%15.8%
460~479kg 3- 1- 2- 41/ 476.4%8.5%12.8%
480~499kg 4- 5- 3- 26/ 3810.5%23.7%31.6%
500~519kg 1- 3- 2- 14/ 205.0%20.0%30.0%
520~539kg 1- 1- 1- 5/ 812.5%25.0%37.5%
今回減 4- 4- 5- 64/ 775.2%10.4%16.9%
同体重 2- 2- 3- 15/ 229.1%18.2%31.8%
今回増 4- 4- 2- 24/ 3411.8%23.5%29.4%

当日の馬体重が500kgを超えたメンバーが好成績を残しています。馬体重=完成度とは言い難いものの、馬格がある=成長が早い(早熟傾向という意味を含めて)という図式は考えてもよさそう。

前走からの馬体重の増減を診ても、前走から馬体重が増えているメンバーの連対率23.5%と高い割合を示しています。ここにきて成長しているとも言えますので、そういった競走馬を狙うのもありかも。

ちなみに、プラス10kg以上は未勝利ではあるものの、2頭中2頭ともに2着に入る活躍。2桁体重の変動は嫌われるものの、増えた分に関しては悪くはない。

あ、でも、マイナス10kg~マイナス19kgのところも【 2- 0- 0- 5】で、連対率28.6%。単勝回収値352円と高い数字。この項目の説明が難しい。なんでやろうな。

出走表の内外の優劣をチェックしていく

【枠番】極端な枠番がGOOD

枠番着別度数勝率連対率複勝率
1枠 2- 2- 0- 816.7%33.3%33.3%
2枠 1- 0- 0-137.1%7.1%7.1%
3枠 1- 2- 1-116.7%20.0%26.7%
4枠 0- 3- 0-130.0%18.8%18.8%
5枠 1- 1- 1-145.9%11.8%17.6%
6枠 1- 1- 4-135.3%10.5%31.6%
7枠 1- 1- 0-185.0%10.0%10.0%
8枠 3- 0- 4-1315.0%15.0%35.0%

1枠の連対率が33.3%でトップの成績。単勝回収値169円でプラス域。

8枠は連対率ではさほど差がないものの、複勝圏内率では1枠を逆転し35.0%を記録。こちらも単勝回収値106円とプラス域。

単勝回収値がプラスなのは5枠で159円。10番人気だったエメラルファイトが勝ったことで跳ねています。

なぜか2枠が低調ではあるものの、データ的には内枠>外枠>中枠という図式で良さそう。連対ならば内枠、複勝圏内ならば外枠で自由に動ける方が大事ってことなのかなと思ったり思わなかったり。

【馬番】とくにこれといって傾向は見当たらず

馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番 2- 1- 0- 720.0%30.0%30.0%
2番 1- 1- 0- 810.0%20.0%20.0%
3番 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
4番 0- 2- 1- 70.0%20.0%30.0%
5番 1- 1- 0- 810.0%20.0%20.0%
6番 0- 2- 0- 80.0%20.0%20.0%
7番 1- 0- 1- 810.0%10.0%20.0%
8番 1- 1- 1- 710.0%20.0%30.0%
9番 1- 1- 1- 710.0%20.0%30.0%
10番 1- 0- 4- 510.0%10.0%50.0%
11番 0- 0- 0- 90.0%0.0%0.0%
12番 0- 0- 1- 60.0%0.0%14.3%
13番 0- 0- 0- 60.0%0.0%0.0%
14番 2- 0- 0- 340.0%40.0%40.0%
15番 0- 0- 1- 30.0%0.0%25.0%
16番 0- 0- 0- 20.0%0.0%0.0%

まぁこんな感じ。

【脚質】先行勢が優勢も、差しが来ないということはない

脚質上り着別度数勝率連対率複勝率
逃げ 0- 1- 0- 110.0%8.3%8.3%
先行 5- 4- 4- 2313.9%25.0%36.1%
差し 4- 5- 4- 319.1%20.5%29.5%
追い込み 0- 0- 1- 360.0%0.0%2.7%
マクリ 1- 0- 1- 225.0%25.0%50.0%

率の上では先行勢が優勢。ただ、差しの連対率も20.5%と高い数字を残しており軽視するのは危険。

中山競馬場ながら逃げが苦戦を強いられているのと、追い込みが決まりにくいのが注目点か。小回りコースだから逃げ優勢と捉えると、データ的にはどうかなと。

ちなみに、4角で7番手以下だったところに位置取りしているメンバーは【 9- 9- 8- 56】という数字を残しており、高いシェアを誇ります。4角で5番手以下【 7- 6- 7- 39】という点から診ても、4角で前に位置しているメンバーが優勢ととらえることができます。

人気別の成績をチェックする

【単勝人気】堅いのは1番人気だけ

人気着別度数勝率連対率複勝率
1番人気 2- 5- 2- 120.0%70.0%90.0%
2番人気 0- 1- 2- 70.0%10.0%30.0%
3番人気 3- 2- 0- 530.0%50.0%50.0%
4番人気 1- 0- 1- 810.0%10.0%20.0%
5番人気 2- 1- 0- 720.0%30.0%30.0%
6番人気 1- 0- 2- 710.0%10.0%30.0%
7番人気 0- 1- 1- 80.0%10.0%20.0%
8番人気 0- 0- 0- 100.0%0.0%0.0%
9番人気 0- 0- 0- 100.0%0.0%0.0%
10番人気 1- 0- 1- 810.0%10.0%20.0%
11番人気 0- 0- 1- 80.0%0.0%11.1%
12番人気 0- 0- 0- 70.0%0.0%0.0%
13番人気 0- 0- 0- 60.0%0.0%0.0%
14番人気 0- 0- 0- 50.0%0.0%0.0%
15番人気 0- 0- 0- 40.0%0.0%0.0%
16番人気 0- 0- 0- 20.0%0.0%0.0%

上位勢で堅いといえるのは1番人気のみ。1番人気の複勝回収値は125円なので、1番人気の複勝を買い続けていればプラスになっていた計算に。

2番人気は未勝利ということもあり、上位人気はどちからというと心もとない結果。

下位人気にもチャンスがあるものの、どちらかというと伏兵まで。大穴とまではなかなかない印象。

【オッズ分布】単勝オッズ50.0倍以上は馬券に絡んでいない

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率
1.5~ 1.9 0- 1- 1- 00.0%50.0%100.0%
2.0~ 2.9 1- 3- 1- 020.0%80.0%100.0%
3.0~ 3.9 1- 1- 1- 414.3%28.6%42.9%
4.0~ 4.9 0- 1- 1- 20.0%25.0%50.0%
5.0~ 6.9 2- 2- 1- 815.4%30.8%38.5%
7.0~ 9.9 3- 1- 0- 923.1%30.8%30.8%
10.0~14.9 1- 0- 1- 711.1%11.1%22.2%
15.0~19.9 1- 0- 2- 512.5%12.5%37.5%
20.0~29.9 1- 1- 0- 146.3%12.5%12.5%
30.0~49.9 0- 0- 2- 150.0%0.0%11.8%
50.0~99.9 0- 0- 0- 120.0%0.0%0.0%
100.0~ 0- 0- 0- 270.0%0.0%0.0%

単勝オッズ2.9倍までの競走馬は、勝ちきれないものの複勝圏内率100.0%という成績。

連対するには単勝オッズ29.9倍までのところからで、馬券に絡んでいるのは49.9倍までのところまで。50.0倍以上となると馬券に絡めていないので、その点含めても伏兵扱いのところまで。

前走からのローテーションから傾向を探る!

【クラス】1勝クラスが活躍中

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率
未勝利 0- 0- 1- 80.0%0.0%11.1%
1勝 6- 4- 3- 3911.5%19.2%25.0%
オープン 0- 0- 1- 70.0%0.0%12.5%
オープン(L) 0- 0- 2- 10.0%0.0%66.7%
GⅢ 2- 3- 1- 325.3%13.2%15.8%
GⅡ 0- 0- 1- 40.0%0.0%20.0%
GⅠ 2- 3- 1- 616.7%41.7%50.0%

前走走ったクレス別の成績を診ると、前走GⅠ出走組が複勝圏内率50.0%と好成績を残しています。

シェアの多くを占めているのが前走1勝クラスに出走したメンバー。10連対という数字を残しています。複勝圏内率25.0%ですから、前走1勝クラス出走組の4頭に1頭が馬券に絡んでいる計算。単勝回収値も149円と高いですので、狙い目と言っても過言ではないでしょう。

【距離】前走距離別は誤差の範囲

前走平地距離着別度数勝率連対率複勝率
同距離 3- 3- 3- 366.7%13.3%20.0%
今回延長 3- 3- 4- 278.1%16.2%27.0%
今回短縮 4- 4- 3- 407.8%15.7%21.6%

前走からの距離の増減をチェックすると、勝率では今回延長組がやや成績がいいものの、そこまで差があるようには思えず。単回収値・複回収値はいずれもマイナスで似通った数字ですので、この辺りはあまり差がないと考えてよさそうです。

ちなみに、朝日杯FS組【 2- 2- 1- 4】で連対率44.4%。共同通信杯組【 1- 2- 0- 15】 で連対率16.7%。きさらぎ賞組【 0- 1- 1- 2】で連対率25.0%。ラジニケ賞組【 1- 0- 0- 0】連対率100.0%。

一方で、京成杯組が【 0- 0- 0- 12】で複勝圏内率ですら0%ということで手が出しづらい。

【乗り替り】前走から乗り替りの方が率が良き

前走騎手着別度数勝率連対率複勝率
乗替り 8- 2- 5-4912.5%15.6%23.4%
同騎手 2- 8- 5-542.9%14.5%21.7%

前走と同じ騎手なのか違う騎手なのかというところで診ると、複勝圏に入った数はいずれも15と、ちょうど半分となっています。

勝率では乗り替りの方が高く、連対率で差のないところまでになっています。勝率以外はそこまで気にしなくて良さそうです。

【着順】前走4着以内からのみ!!!

前確定着順着別度数勝率連対率複勝率
前走1着 6- 6- 5- 449.8%19.7%27.9%
前走2着 2- 2- 4- 139.5%19.0%38.1%
前走3着 1- 0- 0- 614.3%14.3%14.3%
前走4着 1- 2- 1- 88.3%25.0%33.3%
前走5着 0- 0- 0- 100.0%0.0%0.0%
前走6~9着 0- 0- 0- 130.0%0.0%0.0%
前走10着~ 0- 0- 0- 90.0%0.0%0.0%

クラス分けなどせずに、単純に前走成績からのデータです。馬券に絡んでいるのは、前走4着以内の競走馬のみ。下位から巻き返した競走馬はいませんので、そのあたりは注目が必要。

ただ、前走重賞の1着馬は【 1- 3- 1- 6】と、勝率9.1%・連対率36.4%となっています。朝日杯FSの1着馬は【 1- 1- 1- 2】で連対率40.0%までで、意外と連に絡めていない印象を受けます。また、前走重賞で1位だったメンバーが、スプリングステークスを優勝しているメンバーは朝日杯FS組からのみ。

アライバル・アルナシーム・エンギダルマ・オウケンボルト・サノラキ・ソリタリオ・ディオ・ビーアストニッシド

今回は対象馬が不在ですので、この項目に書き加えますが、前走2着以下に敗れた場合、1.0秒以上の負けは【 0- 0- 0- 15】ということで馬券に絡めていません。

【人気】前走下位人気馬にも気を配るべき

前走人気着別度数勝率連対率複勝率
前走1人気 1- 4- 7- 163.6%17.9%42.9%
前走2人気 3- 0- 0- 1417.6%17.6%17.6%
前走3人気 2- 4- 1- 1310.0%30.0%35.0%
前走4人気 0- 1- 2- 60.0%11.1%33.3%
前走5人気 0- 0- 0- 110.0%0.0%0.0%
前走6~9人 4- 1- 0- 3011.4%14.3%14.3%
前走10人~ 0- 0- 0- 130.0%0.0%0.0%

前走1番人気の競走馬が強いというわけではなく、複勝圏内率は高い程度。複勝回収値も103円という数字となっています。

一方で、前走1桁後半人気馬が意外と勝ちきっています。キタサンブラックやガロアクリークがいますが、前走下級条件で6番人気以下のオッズでもスプリングステークスを勝ちきっています。特にガロアクリークに関しては500万条件で4着でした。それでも勝てていますので、2桁人気じゃなければ大丈夫と考えてもよさそうです。

【キャリア】キャリア6戦までが中心

キャリア着別度数勝率連対率複勝率
1戦 0- 0- 0- 30.0%0.0%0.0%
2戦 2- 1- 1- 1212.5%18.8%25.0%
3戦 1- 5- 2- 203.6%21.4%28.6%
4戦 4- 3- 3- 2810.5%18.4%26.3%
5戦 2- 1- 2- 1211.8%17.6%29.4%
6戦 1- 0- 1- 108.3%8.3%16.7%
7戦 0- 0- 1- 100.0%0.0%9.1%
8戦 0- 0- 0- 30.0%0.0%0.0%
9戦 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%
10戦 0- 0- 0- 20.0%0.0%0.0%

主だったところは、キャリア2戦からキャリア5戦まで。キャリア6戦までを見ていればよさそうです。ある程度レースセンスが求められるといえそう。

グランドラインがキャリア6戦でギリギリセーフ。

トーセンヴァンノ(キャリア10戦)

まとめ

東京スポーツ杯で2着、前走共同通信杯5着のアサヒですが、意外とマイナス面が大きい印象。ただ、今回1番人気に選ばれたら、辛うじて3着候補という印象です。

前走京成杯組も苦戦傾向にありますのでアライバルはやや心配材料。

現段階ではアルナシームが筆頭候補という印象ですが、単純に弱いのではないか疑惑。

ビーアストニッシドやソリタリオも2着3着候補。

ちょっとまとめが雑ですが、前走1勝クラスを走ったアルナシームとオウケンボルトが優勝候補。その下に、アライバルやソリタリオ、ビーアストニッシドが続く印象です。

ってなところで、スプリングステークスの過去10年のデータ傾向分析を終わりたいと思います。最後までご覧いただきましてまことにありがとうございました(●´ω`●)ゞ

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