阪神大賞典2022の過去10年のデータと傾向

2022年3月20日に阪神競馬場で開催される第70回阪神大賞典の過去10年のデータから見えてきた傾向についてまとめましたのでご覧ください。

基本的に4歳馬を狙えばいいレースですので、今年の登録で唯一の4歳馬であるマカオンドールに注目が集まりそうですね。

それでは詳しく見えていきたと思います。

対象期間:2012年~2021年

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栗東・美浦の所属別の成績

【騎手】美浦所属騎手が好成績

騎手分類着別度数勝率連対率複勝率
美浦 2- 1- 2- 618.2%27.3%45.5%
栗東 8- 9- 7-659.0%19.1%27.0%
地方 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%
外国 0- 0- 1- 40.0%0.0%20.0%

シェアの上では栗東所属騎手が17連対と多数を占めますが、分母の違いによるもの。連対率27.3%と、少数精鋭で馬券に絡んでいます。複勝回収値344円の美浦所属騎手ですので、阪神競馬場まできた美浦所属騎手には要注目だと言えるでしょう。

【調教師】関西馬が優勢

調教師分類着別度数勝率連対率複勝率
美浦 0- 1- 0- 140.0%6.7%6.7%
栗東 10- 9- 10- 6111.1%21.1%32.2%
地方 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%

一方で、栗東馬の方が断然の成績。分母の違いがあるのかもしれませんが、わざわざ関西遠征に出しても成績が伴っていません。

ちなみに、栗東所属馬の複勝回収値が108円とプラスですので、単純に関西馬を買えということになりそうです。

【年齢】4歳馬が複勝圏内率57.1%で断然

年齢着別度数勝率連対率複勝率
4歳 5- 4- 3- 923.8%42.9%57.1%
5歳 3- 3- 3- 1910.7%21.4%32.1%
6歳 2- 3- 2- 197.7%19.2%26.9%
7歳 0- 0- 2- 160.0%0.0%11.1%
8歳 0- 0- 0- 70.0%0.0%0.0%

年齢別の成績では、過去10年で5勝を挙げている4歳馬が断然。連対率42.9%・複勝圏内率57.1%で他を圧倒しています。

ただ、5歳馬も32.1%の複勝圏内率を残すなど、約3頭に1頭が馬券に絡む活躍。

4歳馬と5歳馬を中心にという形になりそう。

ただ、4歳馬が単勝回収値137円、複勝回収値129円と優秀。

ちなみに、6歳馬の複勝回収値は191円となっています。6歳馬で前走GⅠ出走組が【 0- 2- 0- 3】と、未勝利でありながらも連対率40.0%で、複勝回収値186円。もっとも、前走重賞組の6歳馬が【 2- 2- 2- 17】という成績で、複勝回収値229円と優秀な回収値を残しています。

前走重賞組での中で10着以下に敗れていた場合でも、GⅢメンバーは馬券に絡めていませんので、GⅡ格以上の重賞に出走していた6歳馬は狙い目と言えそう。

【馬体重】ある程度の馬格が必要

馬体重着別度数勝率連対率複勝率
440~459kg 1- 3- 0- 97.7%30.8%30.8%
460~479kg 1- 3- 1- 106.7%26.7%33.3%
480~499kg 1- 2- 8- 252.8%8.3%30.6%
500~519kg 7- 1- 1- 1925.0%28.6%32.1%
520~539kg 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
540~ 0- 0- 0- 30.0%0.0%0.0%

勝率で断トツなのは500kg以上519kg以下のメンバー。ただし、連対率や複勝圏内率となると横並びの様相になるので、あまり馬格は関係なしと考えたほうがいいのかも。

前走から馬体重が増えたメンバーが好成績

馬体重着別度数勝率連対率複勝率
 今回減 4- 5- 4- 417.4%16.7%24.1%
 同体重 0- 2- 1- 110.0%14.3%21.4%
 今回増 6- 3- 5- 2316.2%24.3%37.8%

前走から体重が増えているメンバーが好成績。前走から体重が減少しているメンバーは複勝回収値が104円でプラス域ですが、体重が増えたメンバーは単勝回収値102円、複勝回収値106円となっています。

枠順などから内枠の優劣をチェック

【枠番】1枠はやはり要注意

枠番着別度数勝率連対率複勝率
1枠 2- 0- 2- 620.0%20.0%40.0%
2枠 0- 1- 2- 70.0%10.0%30.0%
3枠 0- 1- 1- 80.0%10.0%20.0%
4枠 0- 1- 2- 80.0%9.1%27.3%
5枠 1- 0- 1-108.3%8.3%16.7%
6枠 1- 4- 1- 96.7%33.3%40.0%
7枠 2- 1- 1-1411.1%16.7%22.2%
8枠 4- 2- 0-1420.0%30.0%30.0%

連対率トップなのは6枠の33.3%。実に3頭に1頭が連対しているところをみると、6枠が活躍していると考えてよさそう。外枠8枠も連対率30.0%なので、悪くはない数字を残していますね。

ただ、気を付けたいのが1枠の扱い。1枠は唯一単勝回収値と複勝回収値がプラス域。単勝151円、複勝124円なので、穴馬は1枠から出てきやすいと考えてよさそう。

ただ、2012年の勝ち馬は≪1枠≫ギュスターヴクライ。オルフェーヴルが3角で暴走気味に逸走してから盛り返して2着となったレース。そのため、1枠の単勝回収値が高いのは、そういうこともあってのものなので、このままデータを受け入れるべきかどうかは悩ましいところです。複勝回収値はそのまま受け取ってもよさそうですが。

そのほか、4枠は未勝利ながらも複勝回収値が291円と高い回収値を示していて、複勝回収値だけで見ると1枠と4枠のみがプラス域という形。

外枠がやや優勢ながらも、穴馬は内枠からという形でみておいていいのでは。

【馬番】ご覧の通り

馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番 2- 0- 2- 620.0%20.0%40.0%
2番 0- 1- 2- 70.0%10.0%30.0%
3番 0- 1- 1- 80.0%10.0%20.0%
4番 0- 1- 1- 80.0%10.0%20.0%
5番 0- 0- 1- 90.0%0.0%10.0%
6番 1- 3- 2- 410.0%40.0%60.0%
7番 2- 1- 0- 720.0%30.0%30.0%
8番 1- 1- 1- 710.0%20.0%30.0%
9番 1- 0- 0- 910.0%10.0%10.0%
10番 2- 1- 0- 525.0%37.5%37.5%
11番 1- 0- 0- 420.0%20.0%20.0%
12番 0- 1- 0- 10.0%50.0%50.0%
13番 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%

いつも少頭数のレースのため、枠番=馬番みたいなところもあります。大外【 2- 1- 0- 7】で連対率30.0%ではありますが、多くても13頭立てなので、あまり内外関係ないとも言えるのかもしれませんね。自由に動ける分、外枠優勢かな。

【脚質】先行馬優勢もマクリ差しが決まるレース

脚質上り着別度数勝率連対率複勝率
逃げ 0- 0- 3- 70.0%0.0%30.0%
先行 5- 4- 3- 2513.5%24.3%32.4%
差し 0- 4- 0- 170.0%19.0%19.0%
追い込み 0- 1- 4- 270.0%3.1%15.6%
マクリ 5- 1- 0- 083.3%100.0%100.0%

先行勢が優勢の印象で、逃げ馬も連対馬はいないものの複勝率30.0%と優秀な数字。逃げ馬の複勝回収値は130円なので、逃げ馬はプラス域という状況です。

一方で、マクリ脚質が好成績を残しています。マクルって読みづらいので、3角手前から一気にジャンプアップしてくるようなメンバーが好走しているレースと読めばいいのかもしれません。

ちなみに、上がり最速馬の成績は【 7- 4- 1- 0】で連対率97.7%・複勝圏内率100.0%と好走中。単純に上がり最速馬が活躍しているレースと読めばいいですし、勝ち馬は上がり3位タイまでしか出現していません。末脚が活きる競走馬を狙うというのも一つの手かも。

人気の成績をチェック

【単勝人気】勝ち馬は3番人気以内から

人気着別度数勝率連対率複勝率
1番人気 6- 1- 1- 260.0%70.0%80.0%
2番人気 1- 2- 1- 610.0%30.0%40.0%
3番人気 3- 1- 2- 430.0%40.0%60.0%
4番人気 0- 2- 1- 70.0%20.0%30.0%
5番人気 0- 2- 3- 50.0%20.0%50.0%
6番人気 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
7番人気 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
8番人気 0- 0- 0- 100.0%0.0%0.0%
9番人気 0- 0- 1- 90.0%0.0%10.0%
10番人気 0- 0- 1- 70.0%0.0%12.5%
11番人気 0- 0- 0- 50.0%0.0%0.0%
12番人気 0- 0- 0- 20.0%0.0%0.0%
13番人気 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%

ご覧の通り、勝ち馬は3番人気以内からしか出現していません。連対馬は上位7番人気以内から。

勝ち馬に関してはガチガチに堅めを狙いつつ、2着3着に小波乱を狙う程度がいいのかも。

【オッズ分布】単勝オッズ30倍台以上の連対馬はいない

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率
1.0~ 1.4 2- 1- 0- 150.0%75.0%75.0%
1.5~ 1.9 2- 0- 1- 150.0%50.0%75.0%
2.0~ 2.9 1- 0- 0- 0100.0%100.0%100.0%
3.0~ 3.9 1- 0- 0- 233.3%33.3%33.3%
4.0~ 4.9 0- 1- 3- 20.0%16.7%66.7%
5.0~ 6.9 2- 2- 0- 233.3%66.7%66.7%
7.0~ 9.9 0- 1- 0- 50.0%16.7%16.7%
10.0~14.9 2- 1- 1- 425.0%37.5%50.0%
15.0~19.9 0- 3- 0- 40.0%42.9%42.9%
20.0~29.9 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
30.0~49.9 0- 0- 4- 140.0%0.0%22.2%
50.0~99.9 0- 0- 1- 120.0%0.0%7.7%
100.0~ 0- 0- 0- 200.0%0.0%0.0%

15倍を超えるメンバーの勝ち馬なし。連対馬も30倍を超えるといません。

複勝圏内だと手広く考えてよさそう。100倍台はさすがに厳しいか。

前走からのローテーションなどから傾向を探る!

【クラス】昇級メンバーは未勝利

前走クラス着別度数勝率連対率複勝率
1勝 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%
2勝 0- 0- 0- 20.0%0.0%0.0%
3勝 0- 2- 1- 70.0%20.0%30.0%
オープン 0- 1- 0- 90.0%10.0%10.0%
オープン(L) 0- 0- 0- 10.0%0.0%0.0%
GⅢ 2- 1- 3- 256.5%9.7%19.4%
GⅡ 3- 0- 4- 2110.7%10.7%25.0%
GⅠ 5- 6- 2- 823.8%52.4%61.9%

今回が昇級戦となるメンバーは未勝利。さすがはスーパーGⅡという感じでしょうか。

前走重賞組【 10- 7- 9- 54】ですので、基本的には前走重賞組を狙うのがセオリー。その中でも前走GⅠ組が連対率52.4%と好成績を残しています。

キングオブドラゴン・シロニイ・タイセイモナーク

ディープボンド・ユーキャンスマイル

【距離】延長組が多数を占めるが、回収値が高いのは短縮組

前走平地距離着別度数勝率連対率複勝率
同距離 0- 1- 0- 50.0%16.7%16.7%
今回延長 9- 8- 7-4812.5%23.6%33.3%
今回短縮 1- 1- 3-233.6%7.1%17.9%

距離延長組が多数のシェアを占めていますが、短縮組の複勝回収値が130円とプラス。

短縮組の中でもダイヤモンドステークス組【 1- 1- 3- 20】となっていますので、距離短縮で狙うはダイヤモンドS組ということになりそうです。

【乗り替り】前走と同騎手のほうが好成績

前走騎手着別度数勝率連対率複勝率
同騎手 6- 6- 6-2314.6%29.3%43.9%
乗替り 4- 4- 4-536.2%12.3%18.5%

前走と同騎手のほうが好成績を残しています。前走から継続騎乗の場合の複勝回収値は167円となっています。

【着順】前走3着以内が好成績

前確定着順着別度数勝率連対率複勝率
前走1着 3- 3- 2- 1115.8%31.6%42.1%
前走2着 2- 0- 1- 428.6%28.6%42.9%
前走3着 1- 1- 1- 125.0%50.0%75.0%
前走4着 0- 1- 1- 70.0%11.1%22.2%
前走5着 1- 0- 0- 127.7%7.7%7.7%
前走6~9着 2- 3- 2- 256.3%15.6%21.9%
前走10着~ 1- 2- 3- 154.8%14.3%28.6%

前走上位勢がそのままの勢いでということが多いのかなという印象。

ただ、前走1着馬の単勝回収値は23円と低いのが気になります。逆に、前走1番人気で1着だった場合は【 2- 3- 1- 4】という成績で、連対率50.0%まで跳ね上がり、複勝回収値105円とプラス域。

マカオンドール

【人気】前走1番人気が断然

前走人気着別度数勝率連対率複勝率
前走1人気 5- 4- 1- 631.3%56.3%62.5%
前走2人気 2- 0- 0- 340.0%40.0%40.0%
前走3人気 0- 1- 1- 40.0%16.7%33.3%
前走4人気 1- 1- 2- 610.0%20.0%40.0%
前走5人気 0- 1- 1- 90.0%9.1%18.2%
前走6~9人 2- 0- 3- 208.0%8.0%20.0%
前走10人~ 0- 3- 2- 260.0%9.7%16.1%

前走1番人気が断然。連対率56.3%と好成績を残しています。

一方で、前走10番人気以降となると未勝利。ただ、連対は可能なので切り捨てるわけにもいかず。

ただし、前走10番人気以降だった競走馬で好走しているのは、前走GⅡ・GⅠに出走したメンバーのみ。前走10番人気以降でGⅡ組【 0- 0- 1- 3】同GⅠ【 0- 3- 1- 5】で、複勝圏内率はGⅡ組205円、GⅠ組146円ですので、純粋に狙い目と言えば狙い目になっちゃう感じ。

阪神大賞典の傾向まとめ

各方面チェックしていきましたので、合致しているところと合致していないところとそれぞれ出てくるのは仕方がありませんが、全体的に面白いなと思うのは、前走有馬記念2着の実績が光るディープボンドではないでしょうか。昨年の覇者ですから連覇達成となるか。

あとは、トーセンカンビーナやユーキャンスマイル、マカオンドールは、勝つところまでは難しいかもしれませんが、2着3着ならば十分にチャンスはありそう。

あとは枠順や当日の馬体重次第みたいなところがあるのかなぁという気がしますね。

ってなところで、阪神大賞典の過去のデータと傾向を終わりたいと思います。最後までご覧いただきましてまことにありがとうございました(●´ω`●)ゞ

この記事を書いた人
KAUZ

競馬ブログ歴10年越え。予想は直感をモットーに今日も競馬の予想に勤しむ。

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